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あごを広げるということ

2019.04.22

みなさま、お花見は楽しまれましたか?

私の住まいの周辺にはとても桜が多くきれいに咲くので

このところはお花見はイベントではなく、日々すこしずつ変化を楽しむという

感じになってきました。個人的には、満開より七分咲きくらいが好みでしょうか?

 

この次は元気な新緑の季節ですね。GWも間近ですが

いろんな新一年生のお話を楽しく伺いながら、診療する日々、

新しい制服や初々しいスーツ姿にこちらも背筋が伸びる思いです。

 

そんな中、先日は小児歯科の講演に参加してきました。

咬合育成の必要性について。

おしゃぶりの話、舌の話、姿勢、酸素供給・・

などなどいろんなお話が聞けましたが、すべてがつながっていて

生まれた時から人間が成長し生きていくために大切なことについて

原点に戻ったお話でもありました。

 

子供さんにかかわる中

成長期にあごを広げる、という治療はとても一般的になる反面

最近は問題も時々お話にあがります。

 

歯をぬかないですむように狭いあごを広げましょう、と矯正装置を

スタートすることが多いようですが、やはり今の状態の原因を把握したうえで

その子その子にあった方法によって、適切な拡大が必要だと考えています。

拡大、というよりは、あごの成長発育を助ける、という意味合い。

遺伝的に小さなせまいあごになっている場合もあれば、なにか生活習慣にその

原因がみつかることもあります。

あごがじゅうぶんに健康に発育するためにどんなお手伝いができるか

それによって体や心も健康なお子さんが増えればいいなとあらためて思いました。

 

講演の中で、「舌のお部屋」という言葉が何度も出てきました。

歯列が狭く、舌の置き場がなくなると、舌は後ろに下がり、しいては呼吸を難しく

して、酸素供給の量にかかわってくるそうです。酸素供給は成長に大きく関係が

あります。元気な成長発育のために歯列をゆったりとした状態にして、

舌のお部屋を作ってあげましょう、とのお話でした。

もちろん、大人の歯並びもやっぱり狭いのは問題がたくさんあるので

そこも大切な着目点です。

 

あごを広げる、と一言でいっても奥深くとても大切なこと。

歯を抜かないために広げましょう、だけではないことがお伝えできたら

幸いです。

 

楽しい連休をお過ごしください(^^♪

 

 

 

 

診療時間

日祝
矯正治療
第2・4
14〜19
休診 休診

10〜13
15〜19
休診
第1・3
10〜13
15〜19
休診